夏が近づいてきてだんだんと暑さを感じる日が多くなってきました。
水遊びが好きな子どもも多いでしょう。
水遊びを始めようかと考えているけど、『まだ寒いかも。気温が何度だったら風邪をひかずに水遊びが出来るかな?』とお悩みではありませんか?
『子どもが水遊びで風邪をひいてしまった!』ということにならないように、3つの判断基準を知っておくといいでしょう。
3つの判断する基準とは「気温」と「水温」、「天気」です。
これら3つの目安を知っていれば、朝起きて天気予報を見るだけで『今日は水遊びをしよう!』とすぐに計画を立てられます。
この記事では、水遊びを始める目安や、体調を崩さないように気を付けておくべきことをご紹介していきます。
水遊びは何度から始める?気温・水温・天気が重要!

- 気温 28度~35度
- 水温 26度~31度 ※乳幼児は高めがいいので30度前後が適している
- 天気 晴れている日
気温と水温の差が少ないほど、水遊びにおいて体への負担が少なくなります。
東京都保健医療局の「プールの安全・衛生の管理」 マニュアルでは水遊びに適する気温、水温の目安を水温+水温が50℃以上としています。
水遊びに適する温度
東京都保健医療局
水遊びに適する気温、水温の目安は、気温+水温が 50℃以上と考えましょう。
特に乳幼児の場合は、更に高めが良いでしょう。
水遊びでは気温だけでなく、水温にも気を付けることが大切です。
水道から出したばかりの水は、体にかけるとかなり冷たいものです。
夏は気温や日差しにより水道水がぬるくなることはありますが、水遊びに使うのであれば温度を調整する必要があります。
水遊びに最適なプールの水温は、公益社団法人 日本プールアメニティ協会によると26~31℃です。
プールの水温は22℃以上が目安ですが、遊泳に適する水温は26℃~31℃です。気温は水温より高めで風がないことが理想的です。室内プールでは29~31℃が適温です。競技などの場合は、競技の規則に従ってください。
公益社団法人 日本プールアメニティ協会
事前に水遊びの水を張り忘れた場合は、お湯を足すなりして必ず温度調節してくださいね。
また、水遊びする際は、風が弱く晴れている日を選びましょう。
6月ごろは気温と水温が適切であっても風が強かったり、太陽が当たらない曇りの日は寒く感じたりすることがあります。
気温だけではなく水温や天気にも注意して、子どもたちが快適に水遊びできるようにしましょう。
水遊びの気温は何度からだけでなく「何度まで」も見逃せない!

- 熱中症警戒アラートが出ている場合は水遊びを控える
- 暑さ指数が31未満(気温35度未満)でも、熱中症の対策はいる
暑さを強く感じる日ほど、水遊びをしたほうが良いと思う方もいるかもしれません。
しかし気温が35度を超えて「熱中症警戒アラート」が出ているときは、水遊びはやめた方がいいでしょう。
環境省の熱中症予防情報サイトから熱中症警戒アラートが出ているかどうかを見られます。
熱中症警戒アラートの暑さ指数が31以上(気温35度以上が目安)の場合、「運動は中止すべき」とされています。
環境省:熱中症予防情報サイト
熱中症は、体内に熱がこもり体温が上がることで引き起こされる症状です。
人は汗をかくことで体内の熱を逃がしていますが、湿度が高いところでは汗が蒸発しにくいので熱中症になりやすくなります。
水遊びをしていたとしても、湿度が高かったり、強い日差しに当たり続けていると、熱中症にかかる恐れがあります。
特に子どもは体温の調節が発達しきっていないで水遊び中でも熱中症になりやすいのです。
ただし、暑さ指数が31未満でも、水遊びにおける熱中症の対策が必要です。
水温や気温が条件を満たしていても、暑すぎると水遊び中に熱中症になりかねないので注意しましょう。
また、日本水泳連盟の「水泳指導教本」では気温+水温=65度以上になると、屋外プールは適さないとしています。
65度以上という上限も、水遊びで熱中症にならないための基準です。
気温35度を超える(暑さ指数が31以上)ときは、屋外での水遊びは中止したほうがいいでしょう。
水遊びは何度からでも注意!楽しむためのポイント4つ

- 天気の急な変化に気を配る
- 時間を決めて遊ぶ
- 水遊び後は体を温かく保つ
- 水分と栄養をとる
『楽しく水遊びをしていたのに、風邪をひいてしまった』となれば、とても残念です。
ここからは、水遊びで風邪をひかないようにするための4つのポイントをお伝えします。
ポイント①:天気の急な変化に気を配る
水遊びは、天候の変化に注意してください。
夏は天気が変わりやすく、急な雷や大雨が起こりやすい季節です。
『少し曇ってきたかも・・・』と感じたら、無理をせず水遊びを早めにやめましょう。
水は雷の電気を通しやすいので、水遊びはとても危険です。
また、水遊び中に雨が降ると日差しがなくなるだけでなく冷たい雨にさらされて寒さを感じます。
雨雲レーダーをこまめにチェックしておくと、水遊び中の急な天気の変化にも備えられますよ。
ポイント②:時間を決めて遊ぶ
楽しくてついつい長く遊んでしまいがちですが、時間を決めて水遊びすることを心がけてください。
水遊びは思った以上に体力をので、30分ごとに休憩する時間を設けることが大切です。
子どもは水遊びに夢中になるので、大人が声かけをしてあげるのがよいでしょう。
とくに幼い子ども供については、様子をこまめに観察しながら水遊びを短い時間で切り上げるようにしてください。
30分ごとの休けいを挟むことで、楽しく水遊びができますよ。
ポイント③:水遊び後は体を温かく保つ
水遊び後は、体が冷えないようにすることが大切です。
濡れたままの体に風があたると寒いので、すぐにタオルを巻いてあげましょう。
水遊び後は、思った以上に体が冷えています。
とくに風が吹いていると、水遊びで体温がうばわれやすくなります。
すぐに暖かいお風呂に入ったり、シャワーが浴びられるように前もって準備しておくのがおすすめです。
水遊び後は体を温めて風邪を引かないようにしてあげることで、楽しい思い出になりますよ。
ポイント④:水分と栄養をとる
水に入っているとのどが渇きにくいので、注意が必要です。
体が冷やされる水遊びはのどの渇きを感じにくいので、水分をこまめにとる必要があります。
また水遊び後は体が冷えて疲れているので、温かくて消化のよい食べ物を用意しましょう。
たとえば、にゅうめん(温かいそうめん)やスープだと、食の細い子どもでもおなかにスルンと入りそうです。
ほかにも、疲れていても手軽に食べられるものとして、おにぎりやバナナなどもおすすめです。
水遊びでは、飲み物や消化のよい食べ物をとることも気を付けてくださいね。
水遊びが出来るのは何度からかのまとめ

- 水遊びは気温28度~35度、水温26度~31度、晴れた日に行う
- 気温が35度以上を目安に発表される熱中症警戒アラートにも注目し、熱中症を予防する
- 天候や体調に気を付けながら体の冷やしすぎに注意する
- 水遊び後は水分や栄養をとって、体を回復させる
『水遊びは何度から始める?』という疑問についてお伝えしました。
水遊びは、子どもも大人も楽しめて暑い夏にはピッタリの遊びです。
しかし、水遊び中に寒すぎたり暑すぎたりすると体調不良の原因になりかねません。
とくに最近の異常な気象で、天候が予測できないことも多くあります。
水遊び中は子どもの体調を見ながら状況に合わせて対応していくことが最も大切だと感じます。
今回ご紹介した内容が、安全で楽しい水遊びをする助けとなれば幸いです。