新年になると初売りやバーゲンが始まり、店の先々が賑やかな雰囲気になりますね。
新年の運試しとして福袋を購入する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
20代~50代の女性のうち、「福袋を買ったことがある」と回答した方は約7割になるという調査結果を目にしたことがあります。
私も購入した経験があるのですが、中身が分からない分、自分の欲しかったものが入っていると「当たりだ!」と嬉しくなりました。
服やお菓子など中身のジャンルが多岐に渡る福袋ですが、最近「むし袋」というものが人気を集めているようです。
むし袋と聞いて昆虫の詰め合わせを想像しましたが、調べると「昆虫をモチーフにした子ども服の福袋」のようです。
気になるむし袋の中身や、むし袋が人気を集めている理由などをリサーチし、まとめました!
むし袋の中身は昆虫柄の子ども服がいっぱい!
Insect Collection
「むし袋」とは、公式サイトの紹介ページによると「総額2万円以上の子ども服が入った福袋」です。
中に入っている商品の写真などは掲載されておらず、購入した人だけのお楽しみという仕様になっています。
毎年売り切れが続出しており、年末になると「むし袋予約できた!」、「予約できなかった……来年こそは!」といった声がSNSに投稿されるようです。
公式オンラインショップでは再販売の告知がされますが、それもあっという間に売り切れるほどの人気を誇っています。
ちなみに2022年は「むし箱」という名称に変更され、総額3万円分の服や雑貨がセットになっています。販売価格は1万円(税込)と、かなりお買い得な印象です。
ところで、むし袋の「むし」って虫のことなのかしら?
SNSにむし袋の中身報告がたくさん投稿される
福袋という商品の特性上、公式サイトで中身の写真などは公開されていません。
何が入っているのかワクワクしながら開けるのも福袋の楽しさだと思いますが、「どんなものが入っているの?」と気になる方もいらっしゃいますよね。
実際に購入された方の口コミを調べると、以下のような内容でした。
- てんとう虫柄のTシャツやポロシャツ
- さまざまな昆虫が描かれたスリッポンやバッグ、お弁当箱などの小物
- カマキリ柄のアロハシャツ
- カブトムシの刺繍が入ったポロシャツ
これらのグッズが8〜9点セットになっており、「可愛い!」、「嬉しい」などのコメントともにSNSで多く投稿されています。
てんとう虫の柄は大きめで、ドット模様のようにも見えます。お弁当箱やレッスンバッグなどの小物も可愛いデザインで、お子さんが欲しがるのも納得です。
最初にむし袋と聞いた時は「昆虫の詰め合わせ……?」と想像しましたが、実際はとても可愛らしいお洋服や雑貨の福袋でした。
SNSでは実際に購入した写真を載せているアカウントが多くあったため、ぜひTwitterやInstagramで検索してみてくださいね!
Insect Collectionというブランドがむし袋の発売元
むし袋の発売元である「Insect Collection」(インセクト コレクション)は、昆虫の柄をメインとした子ども服のブランドです。
公式オンラインショップにも、てんとう虫やトンボなどがプリントされたジャケットやスカートなどが掲載されています。
最初はリアルな絵柄を想像していましたが、
デフォルメされた昆虫たちのイラストがとても可愛いです!
掲載されている商品の中にはリバーシブルで無地にできるものもありますが、虫の形をしたアップリケがついているなど、どこかに昆虫が隠れています。
こうした衣服を通して、子どもと一緒に隠れた虫を探すという楽しみ方もできそうだと感じました。
ちなみに「Insect Collection」(インセクト コレクション)は昆虫採集という意味で、細部までブランドのこだわりが感じられますね。
性別関係なく着られるように配慮されたブランド
Insect Collectionの商品は、「男の子用」や「女の子用」といった分類がされていません。
その理由は「ジェンダー教育への配慮」で、全て男女兼用として販売されています。
ジェンダーは「世の中の男性と女性の役割の違いによって生まれる性別」という意味で、最近ニュースなどでよく取り上げられるようになった言葉です。
Insect Collectionは「男女が平等に自らの能力を生かして自由に行動・生活できること」を理念として掲げています。
このような考え方を「ジェンダーフリー」と言い、世間でも広がりを見せています。
今の子ども達はグローバルな視点で評価を受ける対象となります。
INSECT MARKET
日本の当たり前は、世界の当たり前ではありませんから、画一的(一つの枠に当てはめる、個性や特徴がない)な考えではなく、多様性を認め、様々な個性の中で自分の輝きを見つけてゆく必要があります。
公式サイトの知育記事では、ジェンダーフリーや子どもたちの未来を思うような内容が多く上げられています。
私は子どもの頃、可愛らしい洋服やピンク色が苦手でした。
当時は上手く言葉にできませんでしたが、「性別」という要素で洋服のデザインや色を押し付けられているように感じたのだと思います。
性別に関わらず「その人らしい生活を送る」という視点を、未来を担う子どもたちが持つことはとても大切なことだと感じました。
Insect Collectionが掲げる服育事業とは?
Insect Collectionはブランドの立ち上げ当初より「服育」を掲げ、以下の3つを柱としています。
- 地球の現状を学んでもらう
- センスや美意識を養う
- 自然を身近に感じてもらう
Insect Collectionは衣類や昆虫を通して、自然と未来を大切にする心を養うことを目標とし、事業を行っています。
今起きている全ての社会課題は今の大人、またその上に年代の人間が引き起こしました。
INCECT MARKET
偽善ではなく、子ども達に迷惑をかけてはいけないという気持ち。
また、たくさんの可能性を秘めている子ども達には、私たちが行ってきた行為を繰り返さないよう、成長して欲しい。
その為には、強く逞しく生きる力を身につけられるよう、正しく学んでもらうことが最適な方法だと考え、この服育事業に邁進しています。
子どもたちの可能性を信じ、自由に生きて欲しいというブランドの願いは、本当に子どもたちのことを考えていると感じました。
考えが一貫しているからこそ、その行動に賛同する多くの人に支持されるのだと思います。
INSECT LANDから広がる昆虫たちの世界!
Insect Collectionは子ども向け、Insect Gardenは大人向けのブランドですが、もう1つブランドがあります。
それが「INSECT LAND」(インセクト ランド)という教育絵本のブランドです。
INSECT LANDは、可愛らしい昆虫のキャラクターたちが生活する世界という設定です。
そのキャラクターたちの物語を通して、子どもたちが生きる力を育むヒントを与えるような内容となっています。
絵本は1匹1匹に焦点が当てられたものとなっています。
キャラクターのデザインも可愛く、絵本を揃えたいと思いました。
上の画像に描かれているキャラクターはミアといい「天真爛漫なハッピーガール」です。彼女を通して子どもたちへ伝えたいテーマは「自己肯定感の重要性」だそうです。
複数話ある中で1冊ずつテーマが決められており、それに沿って物語が展開されます。
自己肯定感などについて実際に子どもへ伝えるのは、なかなか難しいと思います。
しかし、絵本や物語から感情や思いを受け取ることで、感受性や考え方が形成されていくのではないかと私は感じます。
2022年のむし袋には大人向けも追加!
INSECT MARKET
Insect Collectionのきょうだいブランドとして、2021年2月に大人向けの洋服ブランド「Insect Garden」(インセクト ガーデン)が新規で立ち上がりました。
こちらのブランドは「地球の声を聴こう」というコンセプトで、環境への配慮とデザインの美しさを重視しています。
公式サイトの紹介ページには、昆虫を本物の植物でデザインしたものや、よく見ると昆虫が隠れているような柄の洋服が掲載されています。
子ども服はポップで可愛らしい印象のデザインでした。
こちらのブランドの洋服はさり気なさや美しさを重視した
デザインが多く見受けられます。
むし袋は子ども服の福袋ですが、2022年は「むし箱」という名前に変わり、新たに「こども」、「大人」という2つの種類に分けられました。
2022年には大人向けのむし袋も追加されたことで、親子で洋服のコーディネートを楽しめるのは嬉しいですね。
洋服に描かれた昆虫を通して、親子の会話のきっかけにもなりそうです。
むし箱はInsect Collection(子ども服)、Insect Garden(大人向け)、INSECT LAND(絵本)の3ブランドの商品がランダムに入っているようです。
むし袋はインセクトマーケットで販売される
「Insect Collection」や「Insect Garden」、「INSECT LAND」のブランドを販売しているのは、「インセクトマーケット」というWebショップです。
むし袋も毎年こちらのWebショップで販売されますが、会員登録をしている間に売り切れてしまったという経験をされた方もいらっしゃるようです。
それはショック……!
むし袋を購入したい方は、事前に会員登録を済ませておく方が良さそうですね。
洋服の通販サイトによってはブランドごとに送料がかかったり、発送日が異なる場合があります。
インセクトマーケットでは、購入金額1万円(税込)で送料無料となります。
さらに、子ども服も大人向けの洋服も一度に購入できるため、非常に便利なサイトだと思います。
むし袋の再販予定はある?いつ分かるの?
むし袋の予約は毎年12月下旬から開始され、翌年の1月1日に再販されることが多いようです。
2021年・2022年ともに1月1日に再販されましたが、こちらも開始直後から全て売り切れました。
事前に公式サイトで再販の日時が告知されるため、年末年始は公式サイトをこまめにチェックするのが良いかもしれません。
私も福袋を買う際は事前予約を行いますが、残念ながら予約前に売り切れてしまったこともあります。
その時は再販を願いながら、公式サイトなどをこまめにチェックするようにしました。その結果、無事に購入することができました。
むし袋の場合は2年連続で再販されているため、もしかしたら2023年以降も通常販売後に再販される可能性が考えられますね。
むし袋の高額転売には注意しよう!
しかし残念なことに、毎年人気を誇る「むし袋」は、まだ発送されていない段階でフリマサイトへの高額出品が相次いでいます。
数が少ないものは「貴重」とされ、より価格が釣り上がりやすくなります。
Insect Collectionは「サイズアウトした」、「子どもが着てくれない」などの理由で出品することは適切だと考えており、出品自体は否定していません。
子どもたちのために活動する企業であるため、「未開封で子どもの目に触れていない」、「本来欲しかった人に届かない」という点で、高額転売を非難しています。
Insect Collectionは、現状「生産数を増やす」という方法で貴重性を低くし、高額転売に対抗しています。
私も売り切れて買えなかったものが、販売価格の何倍もの値段で出品されているのを見たことがあります。
正直に言うと「この人が買ってなければ、私が買えたのではないか」と、決して良い気持ちにはなりませんでした。
むし袋に限らず、どれだけ欲しくても高額で転売されていると分かるものは購入しないように注意していきたいですね。
まとめ
- むし袋は昆虫をモチーフにした子ども服の福袋で、総額2〜3万円分の服や小物が入っている。販売価格は1万円(税込)とかなりお買い得。
- むし袋は毎年販売されているが、早い段階で売り切れとなる人気商品。
- 再販日時は事前に公式サイトで告知されるので、欲しい人はこまめにチェックすると。
- SNSでむし袋を検索すると写真付きでたくさん投稿されているので、中身が気になる人はチェック。
- 子ども服のブランドはInsect Collection、大人向け服のブランドはInsect Garden。どちらも昆虫をモチーフにデザインされている。
- INSECT GARDENという教育絵本のブランドもあり、昆虫のキャラクターたちの物語が展開されている。
- Insectシリーズのブランドは、昆虫を通して子どもたちに自然環境のことを学んだり、生きる力を育んで欲しいという理念で活動している。
- Insectシリーズのブランドのプロデューサーは、歌舞伎役者と俳優を兼業する香川照之さん。ご自身も無類の昆虫好き。
- むし袋は売り切れが続出する人気商品だが、高額転売も相次いでいるので購入の際は注意しよう。
「むし袋」とはいわゆる福袋で、昆虫モチーフの子ども服が入っており、毎年販売のたび完売するほど大人気です。
気になる中身は、トップスを中心に、バッグや靴など、コーディネートが楽しくなるようなアイテムが盛り沢山です!
リサーチした当初は、可愛い子ども服のブランドという印象でした。
しかし、企業側の思いやブランド展開などについて知っていくほど、子どもたちの未来をここまで考えている企業は珍しいと感じました。
デザインの可愛さももちろんですが、「子どもたちの笑顔のため」というその思いに違わず、多くの家庭に笑顔を届けていると思います。