この記事では、保育園への入園希望理由の書き方について例文をまじえて紹介します。
入園希望理由を書くときは、事実にそって家庭の状況をありのままに伝えることが大切ですよ。
保育園へ入園させたい理由は、仕事のほかにも自身や家族の体調など家庭によってさまざまです。
家庭の事情から、少しでも入園のチャンスを広げたいという気持ちもあるでしょう。
だからといって入園希望理由をごまかしたり、嘘をついたりすると信頼を失ってしまいます。
入園希望理由を書くときは、ご家庭の状況に合わせて正直かつ具体的な情報を伝えましょう。
実際の保育園への入園希望理由の例文も紹介していますので、書く際のヒントになれば幸いです。
保育園の入園希望理由の例文をケース別に紹介!

- 夫婦共働き
- パートや時短勤務
- 育休明けで復職予定
- ひとり親家庭
- 体調不良(病気や妊娠など)や介護
ここでは、保育園の入園希望理由を書くときの例文を、ご家庭の状況別に紹介します。
入園希望理由には、仕事への復職だけでなく、家族や自身の体調の変化などさまざまな理由があるでしょう。
家庭の状況を正直かつ正確に伝えることがポイントですので、参考にしてくださいね。
ケース①:夫婦共働き
例文:夫婦ともにフルタイム勤務で、私は⚪︎時〜⚪︎時勤務・通勤に往復⚪︎時間を要するため、自宅での保育が難しい状況です。
仕事と育児を両立するために、安心して子どもを預けられる保育環境が必要と考えております。
1つ目は、夫婦共働きでどちらもフルタイム勤務のケースです。
入園希望理由として書くときは、「夫婦共働き」であることと「勤務時間」について触れると良いでしょう。
「夫婦共働き」であると明確に書くことで、日中の家庭での保育が難しいと相手に伝わりやすくなります。
また、勤務時間を書く場合には残業や通勤にかかる時間も含めておくと、受け手側も判断しやすくなるでしょう。
家庭の状況によっては、後半部分を変えるのもポイントの1つです。
たとえば、「祖父母が遠方のためサポートが難しい」などとすると、家庭の実情がよりわかりやすくなりますね。
夫婦で働いていることに加え、勤務時間や通勤の負担などほかの事情を組み合わせると良いでしょう。
ケース②:パートや時短勤務
例文:扶養内パートとして短時間勤務をしていますが、勤務時間が日中に集中しており、仕事中は子どもを安全に見守るのが困難です。
配偶者の帰宅も遅いため、短時間勤務でも安定した保育環境が必要と考えております。
2つ目に、パートや時短勤務の例文を紹介します。
パートや時短勤務のときは、「家庭では子どもを見守れない時間帯がある」ということを明確に伝えるのがポイントです。
短時間での勤務の場合、家庭で保育できるとみなされることもあります。
そのため、日中は仕事があり、育児と両立ができないことを書き添えておくと伝わりやすくなります。
また、「夫や祖父母のサポートが困難」などという一文を加えることで、家庭の状況をより具体的に知ってもらえます。
勤務時間がおおむね決まっているときは、時間帯も記載しておくと読み手が判断しやすくなりますよ。
家庭での保育ができない時間帯があることをはっきりと伝えたうえで、さらに理由を書き加えると良いでしょう。
ケース③:育休明けで復職予定
例文:育児休業から復帰予定で、私は〇月〇日よりフルタイム勤務に戻ることが決まっています。
勤務時間中は自宅での保育ができないため、復職と育児を両立するうえで安定した保育環境が必要と考えております。
3つ目に紹介するのは、復職予定のケースです。
復職にあたり、「いつから復職予定か」と「どんな勤務形態か」を明確に記載すると良いですよ。
とくに、明確な復職日を書くと保育が必要になるタイミングが読み手にしっかりと伝わります。
復帰後の勤務や通勤にかかる時間も添えれば、復職と育児の両立には保育園が欠かせないことがくみ取れます。
また、復職後すぐに残業などが生じる可能性があるときは、予想される働き方を事前に伝えておくと安心ですね。
時間の見通しが立てにくいという家庭の状況を、相手にも理解してもらえますよ。
入園希望理由が復職のときは、「復職予定日」と「復帰後の勤務」に触れながら書くと良いでしょう。
ケース④:ひとり親家庭
例文:ひとりで仕事と育児を担っており、勤務中は子どもを安全に見守れないため、家庭での保育が難しい状況です。
安定した収入を確保しながら育児を続けていくためにも、保育園の利用が必要と考えております。
4つ目は、シングルマザー、シングルファーザーの場合の例文です。
ひとりで仕事と育児を両立しているため、保育園が必要という点を一目でわかるように書くことが大切です。
まずは「ひとりで」育児を担っているとしっかり伝えるのがポイントですよ。
加えて「安定した収入の確保のため」と入れると、読み手にも保育園の利用が欠かせないことが伝わるでしょう。
入園希望理由なのに「とても大変です」などと書いてしまうと、感情への訴えになりかねないので注意してください。
あくまで家庭の状況をありのままに伝えることを心がけてくださいね。
ひとり親家庭の場合は、「ひとりで」「生活のために」入園が必要だということを明確に伝えましょう。
ケース⑤:体調不良(病気や妊娠など)や介護
例文:現在、体調面の理由により長時間の育児が難しく、家庭内だけで子どもを安全に見守るのが難しい状況です。
子どもの生活リズムを保つためにも、安定した環境で過ごせる保育園の利用が必要だと考えております。
最後に紹介するのは、体調面や妊娠、介護などにより保育園に入園させたいケースの例文です。
妊娠中で体調が安定しない、持病があり長時間の育児には限界があるなど、理由をきちんと書くことがポイントです。
ほかにも、家族の介護が重なってしまう場合なども同じ書き方が向いています。
ただし、中には診断書の提出が必要なものもありますので、事前にチェックしておくと安心ですよ。
診断書が必要なものを入園希望理由にする場合には、病状を細かく書かなくても大丈夫です。
書類に記載するときには、あくまで「家庭保育が難しい」という部分を補う説明として加えるのが良いでしょう。
自身や家族の体調に合わせて、保育が必要な理由も含めて伝えると読み手も判断しやすくなりますよ。
保育園の入園希望理由を書くときのポイントは?

- 嘘をつかずありのまま書く
- 必要な情報を簡潔にまとめる
- 家庭の状況に加えて保育の必要性を書く
ここでは、保育園の入園希望理由を書くときにポイントとなる3つを紹介します。
大切なのは、ありのままの家庭の事情と保育の必要性を読み手に知ってもらうことです。
ポイント別にくわしく紹介しますので、参考にしてください。
ポイント①:嘘をつかずありのまま書く
1つ目のポイントは、嘘をつかずにありのまま書くことです。
入園希望理由で嘘を書くと、追加の書類を提出するよう求められる、事実確認をされるなど手続きに手間がかかります。
さらには不正とみなされ入園できなかったり、信頼を失ったりと、デメリットしかありません。
また、実際の状況よりも大げさに書いてしまうのも避けたほうが良いでしょう。
保育園の入園には、気持ちではなく「家庭で保育ができない事情」を読み手に正しく知ってもらうことが重要です。
そのため、仕事や体調、ひとり親であるなどの必要な情報をそのまま伝えることを心がけると良いですよ。
入園希望理由を書くときは、決して嘘や大げさな表現はせず、事実をありのまま書きましょう。
ポイント②:必要な情報を簡潔にまとめる
ポイント2つ目は、必要な情報を簡潔にまとめることです。
入園希望理由では、文章を長く書くよりも「保育が必要な理由」をはっきりさせることが大切です。
読み手である自治体は、書かれている入園希望理由を通して家庭の状況を正しく判断することになります。
親が仕事をしている状況、家族の体調などの必要な情報が整理されていれば、とても読みやすい文章になりますよ。
かえって説明が長すぎたり、関係のない情報を入れたりすると要点がぼやけるため注意が必要です。
とくに感情に訴えるような表現やエピソードは控えるようにしましょう。
家庭の状況を読み手に正しく伝えるには、必要な情報を短くまとめるよう意識すると良いですよ。
ポイント③:家庭の状況に加えて保育の必要性を書く
家庭の状況にプラスして保育の必要性を入れるのが、3つ目のポイントです。
入園希望理由には、「家庭の事情により日中の保育が難しい状況にある」ことを明確にしましょう。
たとえば、「フルタイム勤務」「体調が不安定」などの事情のみを書いても保育園が必要な理由にはつながりにくいと言えます。
そのため、プラス要素として「日中や長時間の保育が困難」であることも伝えると良いですよ。
家庭の状況と保育の必要性をスムーズにつなげて書くことで、読みやすい文章になります。
保育園に入園させたい理由と、保育が不可欠な理由がつながるよう心がけましょう。
「こういった家庭事情がある」ので「保育が必要」という一つの流れにするとまとまりが出て読みやすくなりますよ。
保育園の入園希望理由の例文まとめ

- 入園希望理由を書くときは、嘘をつかずありのまま書く
- 嘘を書いてしまうと、保育園に入園できないなどのリスクがある
- 保育が必要な理由を簡潔にまとめて書くことが大切
- 家庭の状況プラス保育の必要性を伝えるのがポイント
ここまで、保育園の入園希望理由を書くための例文とポイントについて紹介してきました。
さまざまな家庭の状況があると思いますが、嘘をつかずに書いてありのままを知ってもらうことが大切です。
この記事が保育園の入園希望理由を書くうえで参考になれば幸いです。
