ハイターとキッチンハイターの違いをあなたはご存知ですか?
子供の頃から掃除の時によくキッチンハイターが登場していたんですが、実はハイターとは別物だと知りませんでした。
私の母はキッチンハイターだけを至る所に使っていたんですよね。
二つある事を初めて知った時「何が違うの?!」となりました。
違いは台所用か衣類用かですよね。そこで、「お母さんキッチンハイターでシャツ漂白してたな…」と思い出しました。
どちらかだけを使っている方は多いと思います。掃除って使う物が多いとめんどくさいし、場所もとりますね。
1つでもアイテムを減らせたら…と思いませんか?
そこで今回はハイターとキッチンハイターは何が違うのか?
どちらか1本だけで済ませることはできないのか?と言うことについてお話したいと思います。
ハイターとキッチンハイターの違いは何?
では、ハイターとキッチンハイターの違いはなんなのでしょう?
販売しているところであれば説明があるだろうと思い、株式会社花王のHPで違いを見てみました。
[ハイター]と[キッチンハイター]は、どちらも次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系の漂白剤ですが、台所で使う[キッチンハイター]には洗浄成分がプラスされているので、漂白と同時に軽い汚れまで落とせるのが特徴です。
塩素系漂白剤は、漂白・除菌力が高い反面、使い方を誤ると思わぬ失敗や事故を招くことがありますので、注意表示をよく読んでから使うことが大切です。そのため、衣料用の[ハイター]と台所用の[キッチンハイター]には、それぞれの用途に応じた注意事項が表示されています。
引用 花王株式会社
簡単に言うと成分が違うということですね。使い方を間違うと危険という事もしっかり書かれています。
ハイターには「白のワイシャツを長く漂白液につけると衿や袖が黄色く変色することがある」という注意書きがあります。
またキッチンハイターには「生ゴミ・食酢・アルコールと混ざらないようにする。有害なガスが発生して危険」と書かれています。
作ったメーカーさんはさすがに、「どちらにも使えます!」とは言いませんね。
花王さんではもちろん用途別に使い分けることを推奨されています。
ですが、主婦はそれでは納得しません。用途別に使い分けないといけないのはわかっています。
ちょっとでもお得な事や裏技を知る事ができると嬉しいのが主婦なのです。
なので「ハイター」と「キッチンハイター」の違いをもう少し詳しく見ていきたいと思います。
ハイターとキッチンハイターの成分の違い
まず「ハイター」と「キッチンハイター」の成分を見ていきましょう。
- ハイター:水・塩素系次亜塩素酸ナトリウム・水酸化ナトリウム
- キッチンハイター:水・塩素系次亜塩素酸ナトリウム・水酸化ナトリウム・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
意外と成分が少ないんだなというのが私の印象でした。
こういうものって色々入ってそうだなと思いましたが、シンプルな製品です。
皆さんお気づきですか?成分の違いはたった一つなんです。
キッチンハイターにはアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムという界面活性剤が含まれています。
界面活性剤って何?
界面活性剤って聞いた事がありますか?
美容が好きな方ならご存知かと思いますが、界面活性剤フリーの物が人気になったことがありましたよね。
なので「界面活性剤は入ってない方がいいんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが界面活性剤が決して悪いという訳ではありません。とても大事な成分です。
油と水を混ぜ合わせようとしても分離してしまいますよね。それを混ぜ合わせるために入れるのが界面活性剤です。
例えば、メイクは油性の物がほとんどなので、水洗いだけでは落ちませんよね?それをしっかり落とす為には多少の界面活性剤が必要です。
界面活性剤が入ってないとどうしても洗浄力が弱くなります。
メイクが薄いとか、石鹸落ちするコスメを使用しているならまだしも、しっかりメイクの方は落ちきりません。
それと同じで、キッチン汚れも油分が多いので、油汚れを落としつつ、漂白・除菌をするには界面活性剤が必要になってきます。
キッチンで油を使わない事なんて不可能ですよね。唐揚げ、豚カツに春巻き…我が家は主人が揚げ物好きなのでよく使います。
なので、キッチンの漂白・除菌をするには「ハイター」は少し不向きで、やっぱり「キッチンハイター」が必要ということになります。
気になる排水溝の汚れもしっかりきれいにしたいですよね。
排水溝はできれば触りたくない!…となりがちですが、キッチンハイターのおかげでキレイを保てている我が家です。
ハイターは漂白と除菌ができ、キッチンハイターは漂白と除菌と洗浄ができるという事ですね。
キッチンは洗浄して常にキレイに保ちたいですよね。
ハイターやキッチンハイターにあるハイターとは商品名のこと!
子供の頃から当たり前のように家にあって、ハイターという名称を知らない人はほとんどいないのではないかというくらい有名な商品ですよね。
ではハイターは一体どういう商品なのでしょうか?
ハイターは株式会社花王から1962年に発売された塩素系の液体漂白剤です。
ハイターという名称は花王から販売されている漂白剤全てについているブランド名称です。
洗濯用のワイドハイターもご存知の方多いですよね!
元々は花王ブリーチという名称で、1966年にハイターに変わりました。花王ブリーチは今も業務用として販売されています。
昔からずっとあるものなので、てっきり漂白系のものをハイターと言うのだと思っていたんですが、花王さん独自の商品名だったんですね!
ハイターの代わりにキッチンハイターで洗濯はできる?
これまでの話を見ていると「キッチンハイターだけでいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。
ですが、商品の注意事項には「用途外には使用しない」という事が書かれています。
私の母のようにキッチンハイターだけを使用してる人もいるぐらいなので、一つでも済んでしまうのではないでしょうか?
だったら二つ買うのはなんだかお金の無駄な気もします…。
主婦は毎日お財布とにらめっこですので、たかが数百円。されど数百円。
しかし、一つだけでいいとは言い難いところもあるのです。
色落ち問題
キッチンハイターを衣類に使う場合、白色の物であれば問題ありません。しっかり白くしてくれます!
ですが、塩素系漂白剤なので色柄物だと色落ちしてしまいます。
我が家では泡タイプのキッチンハイターを使用していますが、先日主人が白シャツにトマトソースを飛ばしてしまい、そこに泡を吹きかけてました。
正直「えっ?」っと思いました。泡タイプを衣類に使うという発想は私にはなかったのですが、見事に綺麗に落ちていました。
確かに衣類には使えないとは書いてませんが、真っ白だからできる事です。
色柄物はどうしたらいい?
色柄物を、漂白・除菌したければ酸素系漂白剤が必要になります。
同じ花王の製品であれば「ワイドハイター」が酸素系漂白剤になります。
そちらを使用していただくと問題なく色柄物も除菌・漂白ができますよ♪
ワイドハイターの成分はこのようになります。
水・ポリオキシエチレンアルキルエーテル・過酸化水素(酸素系)・アルキルアンモニウム塩・エチドロン酸塩・エチドロン酸・シリコーン・香料
ハイターやキッチンハイターより色々入ってますね。聞いた事ない成分がいっぱいです。
ですが、漂白力に関してはハイターやキッチンハイターの方が強いようです。
色々な成分が入ってる方が強そうと単純に思った私の考えを見事に覆しました。
匂い問題
ハイターとキッチンハイターの主成分の濃度は同じぐらいですが、キッチンハイターの方が匂いが少しきつく感じます。
そのため衣類に使うと匂いが残ってしまう可能性があります。
プールの独特の塩素の匂いってわかりますか?私は個人的に懐かしい感じがして嫌いではないですが、あの匂いがします。
キッチンであの匂いがすると「キレイになってる〜♪」という気にりますが、苦手な方も多いと思います。
ですので、衣類に使う時はハイターを選ぶことをお勧めします。
番外編♪キッチンブリーチ
たかが数百円、されど数百円と前述しましたが、少しでもお財布に優しい「キッチンブリーチ」と言うものもあります♪
花王さんの物ではなくカネヨ石鹸株式会社の商品です。
キッチンハイターの約半額で手に入ります。あら嬉しい。
キッチンブリーチの成分はこちらです。
次亜塩素酸ナトリウム・アルキルアミンオキシド(界面活性剤)・アルカリ剤
界面活性剤の種類が違うだけで、ほとんど変わりはありません。
こちらもとってもシンプルで使用量も同じようなので、コスパ良しです。
まとめ
- 「ハイター」と「キッチンハイター」の成分の違いは界面活性剤が入っているかどうか
- ハイターは株式会社花王の漂白剤全般のブランド名称である
- 白い衣類に付いた食事の汚れには泡タイプのキッチンハイターも使える(推奨されている訳ではありません)
- 塩素系漂白剤を使用する際は色柄物に注意する
- ハイター、キッチンハイター共に用途を守り使用するのがおススメ
- お財布に優しい「キッチンブリーチ」という商品も他社から発売されている
使用する際はトラブルがおきないように必ず注意事項をしっかり読んで、間違った使い方をしないように気をつけてくださいね!
お気に入りの服が色落ちした〜!なんて事がないようにしたいものですね。