あなたは共働きだからと犬を飼うのはかわいそうと思ってためらっていませんか?
飼ってはみたいものの飼い主が共働きで日中留守にすることに罪悪感や不安を抱くのは自然な感情です。
ですが私たちは犬を飼うことを決断し今では夫婦と犬の3人で穏やかな生活を過ごしています。
当初は小さな命にかわいそうな思いをさせるのではないか、近隣の方にご迷惑をかけるのではと心配で悩んでいました。
私たちはペットショップに夫婦で行っては引き返すなどの繰り返しでした。
この頃、私たち夫婦は共働きながらも犬をかわいそうと思わないために徹底的に話し合いました。
飼い始めた初期に苦労した点、そして何に気を付けたら愛犬のためになるのか順にご説明いたします。
犬を飼おうと検討されている方は是非ご覧ください。
共働きで犬を飼うのはかわいそうではない!しつけに時間をかけよう
必要以上に寂しがっていてかわいそうと思う必要はありません。
むしろそういう感情を持っていると今後飼う上でのストレスへと変化していきます。
私自身も犬への過度の心配から心的負荷となっていました。
犬は人間の赤ちゃんと同じです。だからこそ最初は時間がかかりますし、その覚悟をしないといけません。
それではどうしたら飼い主と犬の負担を減らして生活できるようにすればいいのかご紹介いたします。
共働きで犬の飼い方の最初は一緒にいる時間を増やす
在宅勤務をしている私は子犬を一から育てることはタイミングとしてはぴったりでした。
ですが週に数日は出社しないといけないためその間、犬のことが心配で落ち着かない半年を過ごしました。
犬を迎えてからは1日1回のお散歩、室内遊びを30分するようにしていました。
子犬のうちは体力が有り余っていますからその日の犬の体調に合わせてコミュニケーションを図ることに比重を置いていました。
犬種によって体力の差があるため一概には言えませんが日々のお散歩は1日1~2回、時間は30分~1時間位で充分です。
犬が若く体力のある子は留守番前に散歩をさせて帰宅後にもう1回お散歩させましょう。
お散歩は犬との主従関係を築くには最適なコミュニケーションの一つです。
お散歩をしている時、犬の引っ張り防止、家族以外の人との触れ合いもありますよね。
また車・バイクなどの乗り物の刺激、飼い主に従って歩くことなど外界でのマナーを教えて親睦を深めましょう。
- 犬との時間を増やすことにより細かな日々の体調への対応
- 粗相の始末にすぐ対応できる
- 人を噛まないようにさせる
- 食べてはいけないものを食べないようにさせる
- トイレトレーの上で排泄させる
上記の事項など、しつけも含めて生活するようにしていました。
以上の時間があったおかげで今では留守番、トイレを指定の場所ですることができるようになり安心して会社へ出勤できるようになりました。
そして、子犬が我が家に来るまでは疲労のせいもあり土日は夫婦でゴロゴロする生活でしたが子犬のおかげでアクティブに外出するようになりました。
共働きで犬を飼うなら散歩サービスの利用がおすすめ
共働きだと毎日決まった時間に散歩に行くことが徐々にハードルが高くなってしまいがちです。
そんな時に利用できるのが散歩代行サービス。あなたに代わって業者の方が代わりに犬を散歩に連れて行ってくれるサービスとなります。
便利なサービスで助かると感じますがどうやって選んだらいいのか分かりませんよね。
いくつかポイントを挙げてみますので参考になさって下さい。
- 動物取扱業登録番号を確認する
「動物取扱業」に登録しているか、その証拠として動物取扱業登録番号を提示しているか必ず確認しましょう。
- 料金構成の確認
料金はどこまで含まれているのか、散歩時間はどのくらいなのか確認しましょう。
- 料金の相場
散歩代行サービスのほとんどは犬の大きさによって料金が違います。例えば30分コースだと
小型犬2500円
中型犬2700円
大型犬3000円
となります。以上の例を相場と見ておいた方がいいでしょう。
その他、出張費用・打合せ費用が必要な場合があります。
また時間延長のサービスがある場合は単価など確認しておきましょう。
さらに打合せ時、
- 契約書の有無
- 分かりやすい説明をしてくれたか
- 飼い主の日々のお世話の仕方を確認しているか
- 料金が明確で説明してくれたか
- 担当者は毎回同じかどうか
以上の事項を確認しておけば散歩代行サービスを選んでも失敗しませんので、余裕のない時は利用してみましょう。
共働きなら夜に犬の散歩はおすすめ
共働きの家庭は散歩に行けるかどうかがネックになっているパターンが多いです。
夫婦2人で働いている場合、帰宅時間がどうしても夜になってしましますから「散歩は夜」と決めてしまえば楽になりますよ。
夜の散歩は人間にとって注意が必要ですが犬にとっては落ち着いてゆっくり散歩できる時間帯でもあります。
特に犬の性格が神経質で人や犬が嫌い、そのことで散歩があまり好きではないという犬にとって人通りが少なくなった夜は良い環境ではないのでしょうか。
犬は人間以上に夜目が効く生き物です。犬の目は色彩が限られており、モノクロでしか物体を捉えることができません。
その分タペタム層という目に入った光を増幅できる仕組みを網膜の裏に携えています。
例えば夜に犬の写真を撮影すると目が光って映りますね。これはタペタム層が光を反射するため起こる現象です。
人間にはぼんやりとしか見えない暗闇の中でも犬は物体や人を判別することができます。
様々なメリットがある夜の散歩ですが危険もあることも認知しておいてください。
まず人間からは暗闇で犬をはっきり見ることが難しい場面があります。
例えば黒い犬は闇夜と同化してしまい、車や自転車などからは見えない状態となります。
対策としては暗闇でも目立つ色の服を着させたり、反射材などを使用したグッズを犬の体につけるなど工夫して散歩を楽しみましょう。
時短が叶う!便利グッズ・サービスのご紹介
【足洗いカップ】
散歩から帰ったらタオルで手足を拭いてあげますが、なかなか綺麗にならないと感じたり時間がかかったりして手間がかかると思ったりしませんか?
こちらの商品はカップに足を入れてトリガーを引くとカップ内で汚れを落としてくれます。
私も使っていますが無駄な時間の節約になり愛用商品の1つとなりました。
【アイリスオーヤマドライヤー置き型ハンズフリー】
うちの子は小さくてよく暴れる子です。ドライヤーを恐がる子で定期的にお風呂に入れ、ドライヤーをかけると一生懸命逃げようとするのでとても困っていました。
こちらのドライヤーは風量は強力過ぎず、比較的音は大人しいためうちの子でも驚かずじっとしてくれるような商品です。
また置き型タイプのため両手が使えるのがポイントです。
子犬を抑えたり、乾かしたい場所をブラッシングしながら使えるのも大きな利点です。
【ZenCTミニ洗濯機超音波USBポータブル洗濯機】
あなたは犬用の洋服や毛布が汚れた時どうされていますか?
人間が使う洗濯機で洗うのは抵抗のある方は少なからずいらっしゃいますよね。
こちらの商品は洗面台や浴槽・バケツに水を溜めて、この洗濯機を貼り付けスイッチを入れるだけです。
水を溜められる場所さえあれば、そこを洗濯機として使えるので犬のグッズを洗いたい時にぴったりの商品ですね。
【出張シャンプー】
通常であれば犬の方がトリミングサロンに出向くのですが、こちらはサロンの方から来てくれるサービスです。
うちの場合は田舎のため片道30分かけて車で行くのですが、ある日その時間がもったいないと感じました。
予約した時間にサロンの方が自宅に来てくれるのは時間のロスもなくシャンプー・爪切り・耳掃除などしてくれるのでとても助かっています。
時間の確保が難しい共働きの家庭であれば休日の時間は1分でも無駄にしたくないですよね。
店舗のペットサロンより預かり時間が短く、犬のストレスや負担が少なくなるのも魅力の一つではないのでしょうか。
また、高齢犬や他の犬とのコミュニケーションを取るのが難しい子の場合も吠えたり暴れたり、犬同士の喧嘩に巻き込まれることがないなどのメリットがあります。
共働きでの犬のしつけを考えよう
まずショップでのトイレトレーニングはいざ自宅へ受け入れた途端リセットされるのでお薦めできません。
やはり自宅で飼うのですから自宅で飼い主と一緒にしつけを行うのが成功への近道です。
我が家の犬はなかなかトイレトレーニングを覚えることができませんでした。
例えば夫婦で食事中に排泄する、犬のハウスから出た途端に粗相する、就寝中に排泄するなど睡眠時間が削られていっていました。
なかなか目が離せず落ち着かない日々が続いていました。
人間の赤ちゃんのように根気よく繰り返し教えること半年でようやくトイレトレーの上ですることを覚えてくれました。
この時、夫婦で結束して汚れたケージを洗ったりトイレに成功したら大げさなくらい二人で犬を撫でました。
こうしたら飼い主は喜んでくれるんだということを犬に刷り込ませていました。
そして、これは他の家事と同じですが共働きの場合どちらか一方に負担がかかるといずれ喧嘩に発展します。
子犬を迎えた頃は率先して世話をしたがりますが「自分だけ面倒をみている」となってしまいがちです。
餌やりは妻、散歩は夫など夫婦で分担し曜日で担当を決めるのもいいですね。
夫婦のためにも子犬のためにも、どちらかに負担がかかりすぎないよう役割分担しておきましょう。
ただ共働きのため、どちらか急に仕事が入るパターンもありうることだと思います。
そんな時は臨機応変に対応できるよう担当を交代するなどして対応しましょう。
初めの頃はトイレに失敗続きでも怒らないであげてくださいね。
時間と愛情をかけさえすれば必ずトイレトレーニングは成功します。
共働きでも犬を飼いたい!!成長別留守番のコツをご紹介
では共働きでの犬の留守番はどのようにケアをしてあげればいいのでしょうか。
犬だけにしておくのはかわいそう…トイレもきちんとできるかな、散らかさないかなと不安でいっぱいになりますよね。
ですがご安心ください。子犬からしっかりトレーニングすれば留守番も安心してできます。
ではいつからできるのか、対策や安心グッズなど詳しくご紹介いたします!
犬が6ヵ月未満でのお留守番
子犬は3ヵ月から留守番できますが大体目安として1時間未満と思ってください。
練習をしっかり重ね、ケージの中で1時間以内の留守番を心がけましょう。
犬が6ヵ月以上でのお留守番
それまでに短い留守番を成功させていれば子犬側も「飼い主は必ず帰ってくる」と理解します。
その理解がベースにあれば6ヵ月以上の犬は6時間の留守番が可能です。
ですが6時間の留守番をさせるには散歩を済ませストレスを発散させたり、出かける前に変わった様子がないか犬の体調を確認しておくことが大切です。
成犬の場合のお留守番
最大でも12時間は可能と言われています。
どんな犬種・年齢だろうと犬は留守番によって大なり小なり不安を感じるものです。
できるだけ用事を早めに済ませ、愛犬の元に帰ってあげてくださいね。
子犬の時期はやはり長時間の留守番は難しいです。飼い主も葛藤されることが多いかと感じます。私自身もそうでした。
ですが時間がその不安を解消してくれるので安心してください。
共働きで犬の留守番時は環境を整えることが大事
基本的に犬に食事、水、安心して過ごすことができる場所(広めのゲージなど)さえ飼い主が作りさえすれば犬は落ち着いて寝ながら留守番の時間を過ごしています。
注意することは留守番中、犬が不安や不都合や危険性を感じないように環境作りを整えておくことが要となります。
突然、長時間の留守番をさせるのではなくまず短時間の留守番から少しずつ慣れさせていく方が飼い主も安心できます。
我が家も最初は私が買い出しに行く数十分から試してみて徐々に時間を伸ばしていく作戦を取っていました。
それでも初めは室内、特にゴミ箱の中を荒らされていて中に入っていたティッシュペーパーを誤飲したりしていました。
ご夫婦の大切な物を齧ったり破壊されたりなどイタズラができないよう、室内を片付けておくことも大切ですね。
共働きなら犬を留守番させる場所を決めておく
留守番時は犬をハウスで過ごさせるよう予め決めておくことが必要です。
しつけされていない子犬はなんでも噛んでしまいがちです。
ハウスに入らずに部屋で放し飼いをしていると電気コードを噛んだり、口にしてはいけない食べ物を食べてしまうことがあります。
また布など大きなものを誤飲してしまうなど事故につながる恐れがあります。
犬本来の習性として薄暗くて狭い巣穴のような場所が落ち着くため、ドッグキャリーをケージに入れておくことがお薦めです。
我が家は当初、布タイプのハウスを置いていましたが粗相した時に洗えない、穴掘りをされた時に生地がボロボロになった経験があります。
なので頑丈で洗えるドックキャリーに行き着きました。
それでもまだ子犬のため留守番中のいたずらは絶えませんでしたが月齢年齢が上がるとともにちょっとずつお利口に留守番ができるようになりました。
初めの頃は留守番に慣れない犬も、自分の匂いがついた住み慣れたハウスであれば徐々に留守番に順応していきます。
留守番させてしまうことに罪悪感を持ち、甘やかしたり過剰にかまってあげたりすると分離不安症などの精神症状を引き起こす原因となります。
それがしつけやご飯に対して好き嫌いのわがままへと影響が出たりしますので注意しましょう。
そして寂しがらないように飼い主が一緒にいる状態に近い部屋にしたかったため、テレビやラジオを付けっぱなしにして出社していました。
テレビのつけっぱなしに抵抗がある方はラジオの方がいいかもしれませんね。
共働きで活用したい犬グッズのおすすめ
共働きの場合、時間が足りないことや離れた職場からなんとかしたいなどの課題を解決してくれる家電が発売されています。
ですので、それらを利用するのも選択肢の一つとして検討されてみてください。
【Lefun ネットワークカメラ】
自宅がwifiでインターネットに繋いでいるようでしたら、そのネットワークにカメラを繋げれば自宅で留守番中の子犬の様子を職場からモニターで見ることができます。
こちらの商品が犬向きだなと感じる点はAI自動フォローレンズフォローという機能です。
AI知能計算により監視範囲内に動きがあれば、レンズは自動的に移動対象を追跡し、子犬の動きを把握できます。
視野は水平350°、8倍のデジタルズーム機能付きなので何かの影に入らない限り子犬を見失うことはありません。
1つのカメラで複数のスマホから使用可能なので共働きには最適のアイテムです。
【カメラ付き自動給餌器 WOpet】
共働きで子犬を飼うと一番に困るのが食事の問題です。
成長して2回食になると帰宅してからでも対応できますが、子犬の場合は1日に何度も食事をさせないといけません。
こちらの商品は時間が来ると適切な量を自動的に給餌してくれるお助け商品です。
最近は給餌の機能、さらにはネットワークカメラが付いた商品も発売されています。
給餌だけの機能でいいのかカメラ機能とは別々がいいか悩んでしまいますね。
給餌器と一緒の機能だと置き場所が決まってしまい、カメラが万全に能力を発揮するのか心配してしまいます。
ですがこのオールインワンなら1台設置するだけで済みますし、なにより2台買うよりお得ですね。
DogHuggyという新しいサービスを利用してみよう
ドッグシッターというのは旅行に行く際、不意に出かけなくてはいけなくなった場合に犬の面倒を見てくれる人のことです。
今まではかかりつけの獣医やペットホテルに預けたり、犬を自宅に迎える前にお世話になった訓練士にお願いしたりすることが主流でした。
ですがこのDogHuggyは一般の飼育経験者がシッターの登録をしています。
お泊りだけではなく、ショートステイ、お散歩などもメニューに入っていますのでニーズに合わせて使うことができます。
飼育経験者がお世話してくれるのは安心な要素ですよね。
私は遠方で冠婚葬祭があった際に利用しました。
とても可愛がってくださり、引き取る時も丁寧に声をかけてくださって当初の不安が吹き飛んだことをよく覚えています。
また急な用事で遠くへ行く必要が出たら利用したいと考えています。
まとめ
- 犬は人間の赤ちゃんと一緒と思うようにし、せめて半年は一緒にいる時間を設けその間はしつけとスキンシップに重点をおく。
- 散歩代行サービスを利用し、時間が確保できない場合は利用する。
- 夜の散歩は犬の性格にもよるが環境としては最適。ただし、安全のため反射材などのグッズを身に着けること。
- 時短グッズ・便利なサービスを生活に取り入れてみる。
- 月年齢によって留守番時間を調整する。
- 実用的な家電を活用し、飼い主の不安・ストレスを軽減させる。
- トイレトレーニングは根気が必要。成功したらオーバーなくらい褒めてあげて次回の成功へと繋げさせる。
- 留守番時は食事やイタズラ防止のために室内を片付けておく。犬をハウス内で過ごさせるように教え、飼い主がいる状態に近づけるためにテレビ・ラジオをつけて出かける。
我が家は犬を迎え入れ、トイレトレーニングなどのしつけを通して夫婦間での絆が深まり、信頼関係が生まれました。
私たち夫婦は結婚生活も長いというのも影響してか会話が少なかったように感じます。
犬が家族に加わり生活は一変。慌ただしい暮らしとなり夫婦で協力し合い、しつけや散歩に追われていました。
犬は愛情をかければかける程、忠誠心を示そうと応えてくれます。
その懸命な姿は飼い主にとって刺激となり関係がより一層深くなります。
トイレができるようになったり、お座りやお手ができるようになるなどの愛犬の少しずつの成長を食卓で楽しく話すようになりました。
犬を飼うことで共働きである私たち夫婦も成長することができました。
共働きであっても最初の犬との密な時間を大切にすれば懸念される必要はなくなるのではないのでしょうか。