子どもの頃、年末になると包装紙に包まれたお歳暮のハムやお菓子の箱が仏間に積まれ、ワクワクしながら開けたものです。
子ども故に「お付き合い」とは無縁だった時代を経て、新社会人・新婚夫婦・新米ママになった方の中には、
- お歳暮の時期は、いつからいつまで?
- 11月には準備?
- 地域によって違うって本当?
- 早すぎても遅すぎてもダメ?
こんなお悩みをもつ方もいらっしゃいます。お歳暮は身近なようで実はしらないことありませんか。
私自身、初めてお歳暮を贈る際に時期を誤り、後悔した経験があります。
一般的に、贈るのは12月に入ってからですが、直前に慌てない為にも11月中に準備を始めるのが良さそうです。
近年は11月末に贈る人も増えていますが、地域差があるので気をつけたいものです。
私のようにならない為にも、お歳暮を贈る時期の<恥をかかないマナー>をご紹介します。
お歳暮の時期を逃さないためには11月中に準備を始めよう!
11月に入ると、百貨店やスーパーなどで、お歳暮の催事が始まり、「そろそろお歳暮の時期だな」と感じる方もいらっしゃると思います。
私も11月に入り「誰に何を贈ろう・・」とカタログを集めて心の準備を始めます。
では、お歳暮は、「いつからいつまでに贈る」のが正解なのでしょう。
「お歳暮の意味」や「地域ごとの違い」の観点からみていきましょう!
お歳暮の時期は1年の終わりのご挨拶という意味
一般的にお歳暮を贈る時期によいとされているのは、12月13日~12月20日です。
「歳暮」は、1年の終わり「12月」を表す季語であり、文字通り、年末・年の暮れを意味します。
しかし、12月13日~12月20日に贈るのが一般的なのは、なぜでしょう?
もともとお歳暮は、お正月に、ご先祖様の霊をお迎えする為のお供え物で、12月31日に手渡しで贈られていました。
現在では、「お世話になった方への感謝の気持ち」や「来年もよろしくお願いします」という想いを込めて贈ることが風習となっています。
最近では百貨店などがカタログを早い段階で予約受付されているものが多いので、時期がどんどん秋になっていますよね。
私もカタログを見るのがとても楽しみで集めるのが大好きです。
ですが正確な時期はお正月準備にとりかかる「すす払い」に合わせるのが一般的です。
12月20日を過ぎると、どの家庭も大掃除など年越し準備で慌ただしくなる
12月13日~12月20日。遅くてもクリスマスまでには、届くようにしましょう。
ただし、お正月料理に使う生鮮食品を贈る場合は、年末近くがよいこともあるので注意してくださいね。
お歳暮を贈る時期はその地域に合わせよう
お歳暮を贈る時期は、「地域」で違いあることをご存じですか?
年々、お歳暮を贈る時期が早くなっている傾向がありますが、「もともとの地域ごとの相応しい時期」を知る事は、大切なチェックポイントです。
<一般的な相応しいとされている時期>
- 関東地方
12月1日~12月20日頃
(他の地域より少し早く、東京・神奈川では12月上旬に届くことも多い) - 沖縄地方
12月1日~12月25日頃
(他の地域と比べて長く、クリスマスまでがお歳暮の時期という捉え方が一般的) - 北海道・東北・東海・関西・四国・九州地方
12月13日~12月20日頃
(全国的に、年々時期が早まっている傾向があります)
ここで大切なのは、自分が住んでいる地域ではなく、贈り先の地域のマナーに合わせることです。事前に確認して贈るようにしましょう。
お歳暮を贈る時期のマナーはこれで解決!
大切な方へ感謝の気持ちを伝えるため「お歳暮」を贈りたい。
しかし、一般的なお歳暮の時期はわかってはいても、最後に慌ててしまうことも多いですよね。
「12月に入ってバタバタする前に準備しておきたい」、「忙しくて年内に贈れない!どうしよう!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方もこれを読めば、解決!「11月にお歳暮を贈ること」、「遅くなった時の対処法」をお伝えします。
お歳暮を11月に贈るのは、マナー違反?
関東地方を中心に、お歳暮を贈る時期は、年々早まる傾向があります。
百貨店のお歳暮コーナーでも11月末までの早期割引特典などがあり、早めに準備される方も多いと思います。
「旬の果物を一番おいしい時期に食べてもらいたい」など、贈る相手を想って、届ける時期を早くしたいと考えることもあるでしょう。
そんなときは、「喜んでいただきたい」という気持ちを、<手紙や電話>などで添えれば、マナー違反にはあたらないのではないでしょうか。
ただ、本来12月に贈ることが一般的なお歳暮が、11月に届くことで「失礼」と感じる方がいらっしゃることは事実なので注意が必要です。
私も主人の実家と私の家庭でも地域上、習慣が異なるのでこの時期についてはとても悩みました。
贈る相手を想い、マナーに合わせながら、贈る時期を考えてみましょう。
贈る時期が遅れたらのし紙で対応しよう
「年末はバタバタで、気がつけばもう年の瀬」なんてことにならないように、お歳暮の準備は、早めにしておきたいものです。
しかし万が一、お歳暮を贈る時期を逃した方は、のし紙の表書きを変えれば大丈夫んです!!
- 「お歳暮」
12月31日までに届く場合 - 「お年賀」
元旦から松の内までに届く場合
(関東)年明け~1月7日
(関西)年明け~1月15日 - 「寒中御見舞」
松の内を過ぎて立春までに届く場合
(関東)1月8日~2月4日頃
(関西)1月16日~2月4日頃
※相手のご家庭が喪中の場合は、松の内を避けて「寒中御見舞」で贈ります。
マナーとして、お歳暮として贈れなかったことをお詫びし、「お年賀」「寒中御見舞」で贈る旨を事前に連絡してから贈るのがよいでしょう。
お歳暮を贈る時期は宅配か手渡しかなど他に注意したいこと
お歳暮を受け取った「相手方のこと」を1番に考えて贈ることができたら、もっと素晴らしいですよね。
宅配便で送る場合も手渡しで贈る場合も、相手が快く受け取れる日を選びましょう。
相手が受け取りやすいタイミングに贈る
なかなか相手方の事情を把握することは難しいかもしれませんが、相手を想う気遣いは、大切にしたいものです。
贈る際は下記のような内容を考えてみてはいかがでしょうか。
- 宅急便で送る場合は、相手の方が受け取りやすい日付か?
- 年末・年始に贈る場合は、帰省や旅行で不在にしていないか?
- 相手のお宅に訪問して贈る場合は、事前に連絡し、忙しそうな日は避けるのがベスト
- 数の子や昆布巻きなどのお正月料理を贈る場合は、年末ギリギリがありがたい
私は、実家や義実家に生鮮食品を贈る場合、「今贈っても冷蔵庫の容量は大丈夫か?」と確認して贈ったりします。
聞きやすい相手なら一言確認して贈るのも手ですね。
まとめ
- 一般的にお歳暮を贈る時期によいとされているのは、12月13日~12月20日。
- 年末は、大掃除などで忙しくなるため、遅くてもクリスマスまでには届ける。
- お正月料理に使う生鮮食品は、年末近くがよいこともある。
- お歳暮を贈る地域によって違いがあるので、贈り先の風習に合わせよう。
- 11月に贈ってもマナー違反にはならないが、失礼にあたらないよう注意しよう。
- 時期が遅れたときは、のし紙の表書きを変えれば大丈夫。
- 相手が受け取りやすいタイミングで贈る気遣いも大切。
お歳暮の時期のマナーについてまとめましたが、いかがだったでしょうか?
お歳暮は、感謝の気持ちを伝える贈り物。このステキな風習を通して、大切な方とより良好な関係を築いていけるとよいですね。