突然ですがあなたは「初夏の候」という読み方をご存知でしょうか。
またどのようなシチュエーションで使うかわかりますか。
こちらは「しょかのこう」と読み、文書を書く際の挨拶文として使用されます。
特にビジネス文書で使われることが多く、目上の方やお世話になった方へ送る手紙でも使われます。
ですがいざ書くとなると、どのように使えば良いかわからないですよね。マナーを守って書きたいと思うのが自然です。
ですがもし間違った文書で送ったら、あなたは社会人として恥ずかしい思いをすることになります。
今では便利なワードを使えば、挨拶文や起こし言葉なども作ってくれるので悩む必要もなくなりました!
あなたが恥ずかしい思いをしないために「初夏の候」についての例文や使い方をご紹介いたします。
初夏の候の読み方は「しょかのこう」
気になる「初夏の候」の読み方は「しょかのこう」と読みます。「しょかのそうろう」なんて読みたくなりませんか?
この言葉はどのような意味があるのでしょうか、気になりますよね。
私も初めてお手紙を書くときは何のためにあるのだろうと思っていました。この言葉は季節の挨拶を意味しています。
「初夏の候」であれば「初夏の季節がやってきましたね」という意味が込められています。
この長い挨拶が5文字に込められていると考えると感慨深いですよね。
また「そうろう」と読むのは訓読みになります。
身分の高い人の傍にいることの意味と、「いる」「ある」の丁寧語になります。
読み方が変わると意味も異なってきますので、今覚えてしまって使い分けしましょう。
初夏の候の例文や挨拶文を紹介
「初夏の候」の読み方や意味は分かったけれど、どのように使うのかわからないですよね。
ましてや今はメールやLINEなどのSNSで文が短くなっているので、文書の存在を知らない方もいらっしゃいます。
いざあなたが仕事上、お客様や目上の方へお手紙を書くことになった時に、しっかりとマナーを守って書けますか?
恥ずかしい文章は書きたくないですよね。ではどのように文書を始めれば良いのか例文をご紹介します。
「初夏の候」は5月下旬から6月上旬が目安
「初夏の候」を文書に使う場合はいつ頃が適しているのでしょうか。
一般的には5月下旬から6月上旬であれば問題ないでしょう。参考までに梅雨入りまでが目安となります。
「初夏」とは言葉の通り、夏の初めのことを指しますよね。
ですので春である4月や真夏の8月にこの言葉を使うと間違いです。
また地域によって桜の開花時期や梅雨入りが異なるように、季節の挨拶も変動します。
ですので相手の地域を考えて柔軟に対応することをおすすめします。
「初夏の候」を使用した例文
では「初夏の候」を使用してどのようにあいさつ文を書けばいいのでしょうか。
- ビジネス文書の場合
・初夏の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。(後略)・初夏の候、貴店ますますご発展のこととお慶び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。(後略) - お世話になった方へ
・初夏の候、〇〇様におかれましてはお仕事にご家庭に忙しい日々をお送りのことと存じます。(後略)
・初夏の候、〇〇様にはご健勝にてご活躍のこととお喜び申し上げます。(後略)
ビジネス文書と違ってお世話になった方へは少し親しみを持たせて文章を書くことが多いです。
また季節の話の後に、感謝の言葉を述べることが一般的な形式となっています。
私は仕事上、一般のお客様や取引先などへ文書を作ることがありますが、挨拶言葉は毎回悩んでしまっています。
職場の先輩に相談したり、お客様相談室の方へアドバイスをいただいたりしていますが、頻度が低い分苦戦しています。
慣れないからこそ、自信がなくなってしまいますが相手へのお手紙と考えればマナーを守って送りたいですよね。
悩んだときはwordを使うと便利!
いざ文章を書くと何から書いていいかわかりませんよね。そんな時はパソコンに入っているwordが便利です!
お仕事で使われている方は慣れていますが、ご自宅用のパソコンにwordがあるか確認の仕方がわかりませんよね。
スペックとしてオフィスが搭載されていれば、wordはほとんどのパソコンに入っているので、確認してみましょう。
ではwordでの文書の書き方をご説明いたします。まずword(ワード)を立ち上げましょう。
今回のワードはoffice2013です。バージョンによって見え方が異なりますので、ご自身のパソコンで確認しましょう。
新規文書の作成をします。一番上にあるタブの「挿入」を選択しましょう。
すると、右側あたりに「挨拶文」というマークを見かけませんか。そちらをクリックしてみましょう。
クリックすると、挨拶文のアイコンの下に「あいさつ文の挿入」「起こし言葉」「結び言葉」が出てきましたね。
起こし言葉というのは「さて」などの言葉になり、結び言葉は「まずは右まで。」といった定型ワードや文章が出てきます。
考えなくても始まりと終わりを作ってくれるのはとてもありがたいですよね。
そして「あいさつ文の挿入」を選択すると下記のような画面が登場します。
なんと、該当する時期を選ぶだけで季節の言葉が出てくるだけでなく、それ以降の定型文も選べます。
3か所を適した文章をいれると下記のようにワードの文書の中に挿入されます。
さらに冒頭に「拝啓」を入れるだけで、「敬具」も自動的に入れてくれるのがワードのすごいところ。
文書を書く頻度が少ない方にとってもワードを使えば中身以外の部分を簡単に整えられることができるのです。
私はよく利用しており、お客様とやり取りが複数続いたり、取引先へ何回か文書を送る場合はパターンを変更しています。
これだけあると、色々な組み合わせで文章を作ることが出来ますので、調べる時間が短縮されます。
もし手書きで書きたいという方でもあいさつ文の参考にワードを使えば簡単に調べられますので是非活用してみてください。
初夏はいつ?現在の暦で5月初旬から6月初旬
「初夏の候」を用いるには5月下旬から6月上旬あたりが目安と説明いたしました。
ですが「初夏」と呼ばれる時期はいつぐらいなのでしょうか。気になりますよね。
「初夏」とは文字の通り夏の初めを指し、感覚としては暑くなり始めた時期かなと思いませんか。
「初夏」とは現在の暦でいうと5月の初旬から6月の初旬頃を指します。ゴールデンウイークあたりですね。
毎年暑さが厳しく、初夏という季節が飛んで春から突然猛暑!という時期も普通になってしまいましたね。
旧暦いうと初夏は4月から6月を指しますので、私たちの感覚として「春」ですが少しずれているのがわかりますね。
日本では旧暦はあまり使いませんが、知っておくと便利なこともありますのでご参考ください。
まとめ
- 「初夏の候」とは「しょかのこう」と読み、「初夏の季節やってきましたね」と挨拶の意味がある
- 「初夏の候」は5月下旬から6月上旬が目安だが、地域によって季節の変動があるので送り先の地域に注意
- 例文はビジネスや目上の人で表現を変えたほうが良い。ワードを使うと簡単に作ることが出来る。
- 初夏とは旧暦では4月から6月を指し、現在の暦では5月初旬から6月初旬を指す。
いかがでしたでしょうか。
文書で使用するあいさつ文「初夏の候」は、読み方と使い方を理解できましたでしょうか。
季節に合わせた挨拶文ですし、困ったときはワードという強い味方がいます!
このような文書を書く機会はぐんと減りましたが、書く機会があると日本の文化に触れてとても感慨深いです。
ぜひ文書を書く際の参考にしてみてくださいね。