この記事では、単身赴任の生活費はいくら渡すべきなのかについて解説しています。
単身赴任中にかかる生活費は、1ヶ月で約15万円が相場とされています。
会社によっては、単身赴任に対して手当が支給されるなど、お金の負担が減ることもあるでしょう。
一方で、転勤先が都心部だと、生活費がプラスになることも予想されます。
単身赴任という慣れない生活では、日々の疲れやストレスにより外食や趣味にかけるお金も増えるかもしれません。
家計のやりくりがうまくいかないと、不安も出てきますよね。
この記事を参考にしてもらい、夫婦で助け合いの気持ちを忘れず、単身赴任の心配を減らしていきましょう!
単身赴任の生活費はいくら渡すべき?相場と目安を解説

ここでは、単身赴任の生活費をいくら渡すと良いのかというお悩みを解決していきます。
総務省のホームページには、単身者の生活費について次のように書かれています。
前略
単身世帯の1か月間の平均消費支出は169,547円(2024年平均)です。
後略
総務省統計局
以上の金額から家賃をのぞくと、単身赴任の生活費は月に15万円ほどが相場といえるでしょう。
会社によっては、単身赴任にともなう手当や、帰省費用などの補助が出る場合もあります。
また、単身赴任先が都心部の場合は、3万円ほどプラスになることを想定しておくと安心ですよ。
会社によって制度が異なるため、単身赴任が決まったら担当部署に確認しておきましょう。
単身赴任で生活費をいくら渡すか迷ったら、15万円を基準に準備し、会社の制度もうまく活用してみてください。
単身赴任中の二重生活でかかる生活費をまるっと解説!

家族 | 単身赴任(大都市) | |
住居費(家賃・ローン) | ¥100,000 | ¥30,000〜¥50,000 (+家賃補助) |
食費 | ¥60,000〜¥80,000 | ¥50,000〜¥70,000 (外食多め) |
水道・光熱費 | ¥15,000〜¥20,000 | ¥7,000〜¥10,000 |
通信費(携帯代) | ¥10,000〜¥15,000 | ¥5,000〜¥8,000 |
交通費・ガソリン代 | ¥10,000〜¥30,000 (車) | ¥10,000〜¥20,000 (公共交通) |
帰省費 | ¥10,000〜¥30,000 | |
日用品 | ¥5,000〜¥10,000 | ¥5,000〜¥10,000 |
交際費など | ¥20,000〜¥30,000 | ¥20,000〜¥40,000 |
ここからは、単身赴任による二重生活ではどのくらいお金がかかるのか解説します。
二重生活の場合、支出が単純に倍になるわけではありませんが、家族で暮らすよりもコストは増えるでしょう。
家庭の状況に合わせて支出の内訳を確認し、ムダ使いをしないような工夫につなげましょう。
コスト①:単身赴任で一人暮らしにかかる費用
単身赴任の場合、会社が持つ社宅に住めるか、また補助がいくら出るかにより生活費は大きく変わります。
一人暮らしでは、自炊しないことや人付き合いが増えることで、食費などがかさむ原因になることもあります。
また、回数や距離によって変わりますが、単身赴任先から自宅に帰省するときにも費用がかかります。
二重生活を続けるうえでは、家計を圧迫しないためのコントロールが重要です。
自炊をして外食を控える、帰省には安い交通手段を使うなどの工夫が必要になります。
会社の手当や制度をうまく活用しながら、ムリのない範囲で負担を抑えましょう。
コスト②:単身赴任で残る家族にかかる費用
つぎに、残る家族にかかる生活費について解説していきます。
生活費では、住居費、食費、教育費にかかる負担が大きな割合を占めます。
とくに食品や日用品は値上げの影響を受けやすいため、家計への負担が大きくなりやすい部分です。
また、お子さんがいるかいないかによっても、必要な生活費は変わってくるでしょう。
小さいお子さんがいる場合には衣服や日用品、年齢が上がるにつれて教育費も増えていきます。
二重生活だからこそ、離れて暮らしていても夫婦で定期的に話し合い、ムリのないやりくりを心がけることが大切です。
子どもの成長も頭に入れたうえで、夫婦で生活費について同じ認識をもち、二重生活を乗り越えていきましょう。
コスト③:単身赴任が海外の場合にかかる費用
最後に、単身赴任先が海外と国内の場合との支出の違いを解説します。
海外赴任の場合は、住居や帰国にかかる費用を会社が負担してくれるケースが多くあります。
ただし、赴任先によっては物価が高く、医療費も高額になるため下調べをする必要がありますね。
為替や情勢の影響も受け、生活費が不安定になるので注意が必要です。
海外への単身赴任は、言語や文化などの環境のちがいから、国内よりもストレスがかかることがあるでしょう。
家族間のコミュニケーションをしっかりとり、お互いの心の負担を減らせるよう心掛けていきましょう。
単身赴任での生活費が足りない場合は?節約術3選!

ここでは、単身赴任で二重生活になり生活費が足りないなど、困ったときの節約術をお伝えします。
単身赴任と残る家族の生活でコストがかかるので、『多くの生活費を渡さないと』と悩む方も多いでしょう。
ご紹介する節約術をできることから始め、単身赴任をムリなく過ごすヒントを見つけてくださいね。
節約術①:固定費を見直す
単身赴任で生活費が足りない不安があるときは、まず固定費に目を向けてみましょう。
住居費や通信費などの毎月かかる支出を抑えられれば、長期的な節約につながります。
物件選びも1つのポイントで、社宅を借りたり家具家電付きのアパートを選んだりすれば、住居費の負担を減らせるでしょう。
スマホやインターネット、サブスクなどの見直しも有効ですね。
スマホは格安SIMに切り替え、インターネットはライフスタイルによってプランを選ぶと良いでしょう。
普段使うことが少ないサブスクを解約する良いきっかけにもなりますね。
固定費を見直すことで節約に大きな効果を得られるので、ムリのない節約を続けられますね。
節約術②:変動費を見直す
変動費とは、毎月かかる生活費の中で、使い方によって金額が変わるものをいいます。
変動費は、日々の積み重ねが節約につながるポイントになります。
外食をおさえ、自炊をしたり飲み会の頻度を減らしたりすれば、少しずつ出費を抑えられますよ。
仕事終わりに自炊をするのが難しいときは、休日に作り置きするなどして負担を減らしましょう。
ガスや電気、水道は、使わないときはこまめに消す、止めることを習慣にすると、日々の支出を抑えやすくなります。
帰省時には、夜行バスや早割、格安航空会社などを上手に利用して、費用を抑えましょう。
単身赴任という慣れない環境ですので、生活と心のバランスを考えながら、家計のムダをゆるやかに減らしましょう。
節約術③:夫婦で定期的に話し合う
最後に、夫婦で話し合うことの大切さについてご紹介します。
単身赴任で離れているときこそ、夫婦で話し合い、協力し合うことが欠かせません。
お互いの生活費の支出を共有し、すり合わせていくことで、足りないところが把握できるでしょう。
片方に任せきりにすると、何にいくら使っているのかがわからず、不安につながることもあります。
家計を「見える化」で収入や支出をオープンにして、いくら渡すかを話し合いましょう。
収入や支出の共有が難しいときは、家計簿アプリなどを活用してみるのも良いかもしれませんね。
夫婦間での話し合いは、金銭面だけでなく、一人暮らしの困り事や家事や育児の悩みを相談する良いきっかけになりますよ。
単身赴任の生活費はいくら渡すのかまとめ

- 単身赴任の生活費は、15万円程度が相場。
- 会社によって単身赴任の手当や補助が変わるため、制度を確認する。
- 単身赴任中の生活費は、家計を圧迫しないようコントロールが必要。
- 単身赴任で残る家族には食費や教育費がかかりやすい。
- 生活費が足りないときは、固定費や変動費の見直し、夫婦の話し合いが大切。
単身赴任が決まると二重生活になるので、生活費をいくら渡すのが良いか悩みますよね。
単身赴任はお金の心配に加え、家族と離れることへの不安やストレスもたまりがちです。
この記事が単身赴任の生活費を決めるヒントになり、心身共に健康な生活を送れるきっかけになれば幸いです。